先日、日経で面白い記事を見つけたので紹介したい。
詩人で社会学者の水無田気流さんという方の「女と男のギャップを斬る」というコラムより。
以下記事からの紹介です。
家族のために仕事を頑張っているのだから、育児参加できなくても仕方ないという男性の
言い分もあるだろうが、子供が小さい時期の育児は、生き死に関わる重労働だ。
このとき、夫が「戦友」になり得たかどうかは、その後の妻の感情の記憶に大きくかかわる。
たとえば乳児期の子供が泣きだしたときに、家事に手一杯な妻に「おい、泣き止ませろ」と
文句言うだけの夫や、子供が問題を起こしたときに「おまえがついていながら何をしていたんだ」
と怒るだけの夫は、妻の心中では家族のメンバーではなく、単なるクレーマーになっている。
そのときの夫への不信感は妻の中では巨額な負債となるので、機会があるごとに怒りが
噴出するだろう。
他方、夫が家族のメンバーとして子育ての責任を果たせば、それは負債どころか大きな財産となる。
たとえば少子化に特効薬はないと言われているが、特筆すべき統計結果がある。
それは「夫の家事・育児参加」だ。
夫の家事育児参加は妻の家庭生活満足度や夫への信頼感を跳ね上げるので、長じて
離婚率を下げる効果も期待できる。
50歳時点で離別経験のある男性の平均余命は婚姻継続している男性より約9年も短くなり
、健康状態悪化や孤独死リスクも高くなる。
このように男性の家事育児参加は、家族のみならず男性当人にも利益が大きく、
少子化対策にも効果が高い。
男性は仕事さえしていればよいとの社会通念は、いい加減見直すべきだろう。
男性にとってはドキッとさせられる記事の内容ではないでしょうか。
30代以下の男性にとっては自然で当たり前のことかもしれませんね。
しかしながら、逆に本日の日経の記事にはびっくりしました。
父の育児 阻む職場
パタハラ(パタ二ティ(父性)ハラスメント)12%が経験
育児を理由にフレックスタイムを利用している男性に対して、
「会議に出ていないのは君だけだぞ」「職場で居場所がなくなり働きづらくなるぞ」
と言ったり、減給・降格、昇格停止、転勤など嫌がらせの事実があるそうです。
これは上司が40代後半~50代以上で、家庭より仕事世代の考え方が根底にあるのでしょう。
日経にも大きく取り上げられているということは、現状は社会の問題として、
会社側は意識・働き方を変革していなくてはならない時代なんだと感じます。
自身の経験からするとわが家は子供がいない家庭なので、子育ての問題はありませんでしたが、
結婚して20年以上共働きです。
そんな時、ダンナさんが柔軟に家事をやってくれたり、わたしが病気の時、
自分が仕事で帰れない場合は、近くに住む私の姉に電話して「見てやってくれ」
と頼んでくれ、自分が帰れるとは急いで帰ってきて、おかゆを作ってくれました。
そんな小さいことが少しずつ私の中に「信頼」という『財産』として
貯まっていき、長い結婚生活が円滑に過ごせていると思います。
友人の多くには逆に「ダンナさんは普段から家事は知らん顔」で、
奥さんが残業で疲れて帰ってきたとき、ゲームしながら「ご飯まだ?」とか
奥さんが体調悪くて寝ているのに「俺の飯は?」と聞くダンナさんがいるそうです。
その時のちいさな怒りや憤りは彼女の中で「負債」として蓄積され、
熟年離婚につながることも多いにあり得るかもれません。
突然離婚を切り出され。どうして急に・・・?!と男性は思うかもしれませんが、
こうした小さな積み重ねが「財産」なのか「負債」かの違いによるので、
気を付けてくださいね。
とはいえ、男性ばかり責められないこともあります。
女性が「わたしがやったほうが早い」と考えて、男性に家事育児の機会を与えないことも
原因かもしれません。
育児家事は女性の仕事。
そんな時代はとっくに終わっています。
男女どちらでも関係なく、一緒に稼いで、世帯年収をあげて、ともに家事育児を楽しむ人生
を作っていきましょう。
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みどりん
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